学生生活の終わり方を表す言葉には「卒業」と「除籍」があります。
どちらも学校との関わりが終わるという点では似ていますが、どう違うのでしょうか?
この記事では、「卒業」と「除籍」の違いをわかりやすく解説し、よくある疑問にも答えていきます。
目次
卒業とは?
「卒業」とは、学校が定める課程をすべて修了し、正式に認められることを意味します。
- 必要な単位をすべて取得
- 卒業要件を満たしている
- 卒業証書が授与される
つまり、卒業は「学業を全うした結果」であり、ポジティブな区切り方です。
除籍とは?
一方の「除籍」は、在籍していた学籍から名前を抹消されることを指します。
除籍になるケースはさまざまですが、代表的なものは以下の通りです。
- 長期間の休学や学費未納
- 自主退学(中退)を選んだ場合
- 学則違反などで退学処分を受けた場合
除籍は「学籍が失われる」という意味で、卒業とは異なりネガティブな扱いになることが多いです。
卒業と除籍の違いを表で整理
項目 | 卒業 | 除籍 |
---|---|---|
意味 | 学業を修了して学校を出る | 学籍が抹消されて学校を出る |
原因 | 単位取得・課程修了 | 自主退学・学費未納・処分など |
証明書 | 卒業証書がもらえる | 除籍証明書(または在学証明の記録で終了) |
印象 | ポジティブ | ネガティブ |
卒業と除籍、就職への影響は?
卒業の場合
- 学歴として「〇〇大学卒業」と履歴書に書けます。
- 就職・資格試験・進学などで正規の学歴として認められます。
除籍の場合
- 「〇〇大学中退」と書くのが一般的。
- 学歴としては「卒業」扱いにはなりません。
- 中退理由を聞かれる場合がありますが、誠実に説明すれば大きなマイナスにならないことも多いです。
Q&A|よくある疑問
Q1:自主的に中退した場合も「除籍」ですか?
はい。中退届を出して退学する場合も、最終的には「除籍」扱いになります。
Q2:除籍されたらもう復学できないの?
基本的には除籍後に復学はできません。ただし、大学によっては「再入学制度」が用意されていることもあります。
Q3:除籍証明書ってどんな時に必要?
就職活動や資格試験で「在籍の有無」を確認するために提出を求められる場合があります。
まとめ
- 卒業:必要な単位を取得し、正規の学業を終えた区切り方
- 除籍:自主退学・未納・処分などにより学籍が抹消されること
同じ「学校を離れる」でも、その意味は大きく違います。
これから進路を考える人は、両者の違いをしっかり理解しておくと安心ですね。