「クエン酸と重曹、どう違うの?」
「セスキ炭酸ソーダって何が違うの?」
ナチュラル掃除を始めると、必ず出てくるこの疑問。
実はこの3つ、性質も得意な汚れもハッキリ違うんです。
この記事では、掃除目線でわかりやすく解説します。
目次
クエン酸・重曹・セスキ炭酸ソーダの違いを一言で
まずは全体像から。
| 種類 | 性質 | 得意な汚れ |
|---|---|---|
| クエン酸 | 酸性 | 水垢・尿石・石けんカス |
| 重曹 | 弱アルカリ性 | 皮脂汚れ・軽い油汚れ・消臭 |
| セスキ炭酸ソーダ | アルカリ性 | 皮脂・油汚れ・手垢 |
ポイントはpHの強さ。
👉 クエン酸(酸性)
👉 重曹(弱アルカリ)
👉 セスキ(アルカリ性)
という順番になります。
クエン酸が向いている掃除
水垢・カルキ汚れ
水道水のミネラル汚れはアルカリ性。
酸性のクエン酸で中和して落とします。
- 蛇口の白いウロコ
- 洗面台・鏡
- 電気ケトルの内部
トイレの尿石・ニオイ
尿石はアルカリ性なので、クエン酸が効果的。
- 便器の黄ばみ
- トイレのアンモニア臭対策
重曹が向いている掃除
皮脂・軽い油汚れ
重曹は弱アルカリ性なので、酸性の皮脂汚れに強いです。
- キッチンの軽い油汚れ
- 冷蔵庫・電子レンジ内
- ドアノブやスイッチ周り
※研磨作用があるため、傷つきやすい素材には注意。
消臭目的
重曹はニオイを「中和・吸着」する性質があります。
- 冷蔵庫
- 靴箱
- ゴミ箱
置くだけでもOKなのが便利です。
セスキ炭酸ソーダが向いている掃除
皮脂・油汚れ(しっかり系)
セスキは重曹よりもアルカリ性が強く、油汚れに強いのが特徴。
- コンロ周り
- 換気扇
- 皮脂汚れが多い壁や床
ベタつきが気になる場所に向いています。
洗濯の皮脂汚れにも◎
- 襟・袖の皮脂汚れ
- 部屋干し臭の予防
洗濯用として使う人も多いです。
クエン酸+重曹は一緒に使っていい?
よくある疑問ですが、洗浄力はほぼ相殺されます。
発泡するので汚れが落ちた気になりますが、
化学的には「中性」になるため洗浄力は弱め。
✔ 排水口のぬめり落とし
✔ 見た目のスッキリ感
こういった目的ならOKです。
どれを選べばいい?早見表
| 汚れ・場所 | おすすめ |
|---|---|
| 水垢・カルキ | クエン酸 |
| 尿石・トイレ臭 | クエン酸 |
| 軽い油汚れ | 重曹 |
| しつこい油汚れ | セスキ |
| 皮脂・手垢 | 重曹 or セスキ |
| 消臭 | 重曹 |
| 排水口の発泡掃除 | クエン酸+重曹 |
まとめ|迷ったら「汚れの性質」で選ぶ
- 酸性の汚れ → アルカリ性(重曹・セスキ)
- アルカリ性の汚れ → 酸性(クエン酸)
このルールを覚えるだけで、掃除はかなり楽になります。
全部そろえなくても、
- 水回り用にクエン酸
- 油汚れ用に重曹 or セスキ
この2つがあれば十分ですよ。
