冬になると食べたくなる和スイーツといえば「おしるこ」と「ぜんざい」。
どちらも小豆を使った甘い汁物ですが、実は地域によって呼び方や作り方が違うって知っていましたか?
この記事では、
- おしることぜんざいの基本的な違い
- 関西・関東・北海道など地域ごとの呼び方
- 家で簡単に作れるレシピ
をわかりやすくまとめます。
目次
おしることぜんざいの基本的な違い
おしることぜんざいの違いは、汁の有無や形態です。
- おしるこ:小豆を煮てこしたり粒のまま煮たりした「汁物」
- ぜんざい:煮小豆やあんを使った「汁気が少ないもの」
ただし、この区別は地域によって大きく異なります。
関東と関西の呼び方の違い
関東
- おしるこ:こしあんでも粒あんでも、あんを溶かした汁物はすべて「おしるこ」
- ぜんざい:ほぼ使われない(汁物=おしるこ)
関西
- おしるこ:こしあんを溶かした汁物
- ぜんざい:粒あんを煮た汁物
つまり関西では、粒あんの汁物をぜんざいと呼ぶのが一般的。
北海道・地域による違い
- 北海道:関西寄り。粒あんのおしるこを「ぜんざい」と呼ぶことが多い
- 沖縄:「ぜんざい」といえば冷たい甘味!かき氷に甘く煮た金時豆をのせるのが定番
地域によって「ぜんざい」が温かいのか冷たいのかも違うので、旅行先で頼むときは注意が必要です。
おしることぜんざいの作り方
基本のおしるこの作り方
- 小豆をやわらかくなるまで煮る
- 砂糖と塩少々で味を整える
- こす(こしあんタイプの場合)またはそのまま粒あんとして使う
- 焼いた餅を入れて完成
基本のぜんざいの作り方
- ゆであずき缶を鍋に入れる
- 少量の水を加えて軽く煮る(汁気は少なめ)
- 焼いた餅や白玉を入れて完成
※関西風の場合は粒あんを使うと「ぜんざい」、こしあんなら「おしるこ」になります。
お正月に食べるおしるこ・ぜんざい
お正月といえばお雑煮だけでなく、甘いおしるこやぜんざいを食べる家庭も多いですよね。
- 元日(1月1日)や三が日に食べる … 年神様へのお供えとして残ったお餅をおしるこに
- 鏡開き(1月11日)に食べる … 割った鏡餅をぜんざいやおしるこにして無病息災を願う
「元日と元旦の違い」を紹介している記事でも触れましたが、
おしるこ・ぜんざいはお正月行事と深い関わりのある和スイーツです。
詳しくは元日と元旦の違いの記事でも紹介しています。
あわせて読みたい 元日と元旦の違いを解説!松の内や三が日などお正月はいつまで? 新年の始まりには「元日」と「元旦」という言葉がありますが、その意味の違いをご存知でしょうか? また、年賀状を書く際にはどちらの言葉を選ぶべきなのでしょうか? ...
Q&A|よくある疑問
Q1:おしることぜんざい、どっちが甘い?
レシピによりますが、ぜんざいの方が水分が少ない分、甘みを強く感じやすいです。
Q2:冷やしぜんざいとおしるこの違いは?
冷やしぜんざいは、煮小豆やあんこを冷やして食べるデザート。おしるこは基本的に温かい汁物です。
Q3:北海道旅行で「ぜんざい」と頼んだら温かい?
はい、北海道では温かい粒あんの汁物を「ぜんざい」と呼ぶことが多いです。沖縄だけ冷たいぜんざいが定番です。
まとめ
- おしるこ:あんを溶かした甘い汁物(関西ではこしあんタイプ)
- ぜんざい:粒あんの汁物 or 水分少なめのあんデザート(関西・北海道でよく使う)
- 地域によって呼び方が変わるので、旅行先では確認すると安心
家でも簡単に作れるので、ぜひ地域ごとの味を食べ比べてみてくださいね。