辛み調味料として人気の「コチュジャン」と「豆板醤」。
名前の響きからして原産国が違うのは分かりますが、それ以外にも違いがあるんです。
料理で使うタイミングや、風味も違ってくるので、この機会にコチュジャンと豆板醤の違いを知っておきましょう!
コチュジャンと豆板醤はどう違う?3つの大きな違いとは
コチュジャンは、韓国で誕生した辛みのある味噌。
豆板醤は、中国の四川地方が発症の辛み味噌です。
…あれ?どちらも同じ「辛い味噌」じゃないか、と思った方のために、コチュジャンと豆板醤の3つの違いを解説していきます。
①ベースの原料が違う
どちらも唐辛子が入った辛い味噌なのですが、
- コチュジャン→米やもち米
- 豆板醤→ソラマメや大豆
がベースとなります。
②甘味があるかないか
コチュジャンは、ベースとなる米を「麹(こうじ)で糖化」させてから唐辛子を加えます。
そのためコチュジャンはそのまま食べるとほんのり甘味が感じられます。
対する豆板醤は辛みと塩気が強い調味料で、甘味はほとんど感じられません。
③調理で使うタイミングが違う
コチュジャンは加熱調理の時間が長いと風味が飛んでしまうため、料理の仕上げに使うのが一般的です。
また、ビビンバのトッピングなど、生で食べるのにも適しています。
対する豆板醤は油で炒めることで風味がアップします。
調理の最初に使い、しっかり油で加熱する調理法が一般的です。
コチュジャンと豆板醤はどちらが辛い?
どちらも辛み調味料のコチュジャンと豆板醤ですが、同じ分量だと豆板醤の方が辛く感じることが多いです。
もちろんメーカーや商品にもよるので一概には言えませんが、コチュジャンは甘みやコクも少し感じられるためマイルドです。
もしも豆板醤とコチュジャンをそれぞれ代用するなら、
- 豆板醤を入れるときはやや控えめに
- コチュジャンを入れるときはやや思い切って
を意識してみても良いかもしれませんね。
豆板醤とコチュジャンを間違えた!それぞれ代用は可能?
似たような調味料である豆板醤とコチュジャン。
家にどちらかしかなかったり、間違えて買ってきてしまった!という事は日本で結構見られます。
どちらかしかない時、結論から言うと代用は可能。
それぞれの代用方法を紹介しますね。
コチュジャンを豆板醤で代用する方法
豆板醤はコチュジャンよりも甘味が少ないので、豆板醤に甘い甜面醤(テンメンジャン)を2:3で加えるとかなりコチュジャンに近い味わいになります。
甜面醤がない場合は、豆板醤小さじ1に味噌大さじ1、砂糖小さじ2を加えるとコチュジャンに近い味わいを再現できます。
豆板醤をコチュジャンで代用する方法
コチュジャンだけでは辛みが足りない、という時は、コチュジャン小さじ1に対し醤油小さじ1と一味唐辛子を小さじ1/2~1杯足してあげると豆板醤に近くなります。
根も葉もないことを言うとコチュジャンなしでも、一味唐辛子と醤油を加えると豆板醤を入れたような味わいに。
パンチが少し足りなくなるので、炒める際にはニンニクや生姜を多めに入れると良いですよ。