新幹線は、日本の鉄道システムの中でも特に高速で便利な交通手段です。
その中でも、「のぞみ」「ひかり」「こだま」という言葉をよく耳にすることがあるかもしれません。
これらの言葉は、日本の新幹線の大動脈である東海道新幹線の種類を表しており、それぞれに特徴があります。
今回は、のぞみ・ひかり・こだまの違いについて解説していきます。
のぞみ・ひかり・こだまはどう違う?7つの違いを解説
のぞみ、ひかり、こだまの違いを、7つの観点から解説していきます。
違い① 停車駅の違い
のぞみ、ひかり、こだまの最も大きな違いは、停車駅の数です。
日時や季節により多少の違いがありますが、基本は以下の通り。
のぞみ | 東京、品川、新横浜、名古屋、京都、新大阪、新神戸、岡山、広島、小倉、博多(11駅) |
ひかり | 東京、品川、新横浜、名古屋、京都、新大阪、新神戸、姫路、岡山、福山、広島、徳山、小倉、博多(14駅) |
こだま | 東京、品川、新横浜、小田原、熱海、三島、新富士、静岡、掛川、浜松、豊橋、三河安城、名古屋、岐阜羽島、米原、京都、新大阪、新神戸、西明石、姫路、相生、岡山、新倉敷、福山、新尾道、三原、東広島、広島、新岩国、徳山、新山口、厚狭、新下関、小倉、博多(35駅全駅) |
のぞみは県庁所在地を中心に、主要な駅に停車します。
一方、ひかりは、のぞみよりも少し多めの駅に停車します。
こだまは、新幹線の各駅停車。すべての新幹線の駅に停車します。
違い② 折り返し運転を始める地点の違い
のぞみ、ひかり、こだまは、東京から博多を結ぶ新幹線ですが、折り返し運転を始める地点に違いがあります。
例えば東京駅で見てみると、
- のぞみは最長で博多ゆき
- ひかりは最長で岡山ゆき
- こだまは最長で新大阪ゆき
など、行先によっては乗り換えが必要になる場合があります。
違い③ 最高速度の違い
のぞみ、ひかり、こだまの最高速度も異なります。
同じ車体でも停車駅が少ないほうがスピードを出せるので、
- のぞみ:時速285km
- ひかり:時速260km
- こだま:時速240km
となります。
違い④ 1日の本数の違い
のぞみ、ひかり、こだまの運行本数も異なります。
2023年8月10日、のぞみが一日最多の471本、3分半に1本のペースで運行したことが話題になりました。
本数の多さでいうと、のぞみ>こだま>ひかりとなります。
違い⑤ 車両数の違い
のぞみは全車両統一で16両編成、ひかりも16両編成です。
こだまも基本的に16両編成ですが、時間帯や区間により8両編成の場合があります。
違い⑥ 車両の型番の違い
のぞみ、ひかり、こだまの車両の型番も異なります。
のぞみは、最新式N700SやN700A系などの車両が使用されています。
ひかりものぞみと同じ車両が使われることが多いですが、800系が使われることも。
こだまは、珍しい500系が使用されることもあり、実はファンが多いです。
違い⑦ 指定席・自由席の違い
のぞみは全16両のうち10両+グリーン車1両が指定席となっていて、お盆や年末年始には全席指定になる期間があります。
ひかりの指定席は8両+グリーン車が3両、こだまの指定席は3両+グリーン車が3両です。
目的地や混雑具合で、のぞみ・ひかり・こだまを使い分けよう!
新幹線ののぞみ・ひかり・こだまについて、停車駅の違い、走行区間の違い、最高速度の違い、1日の本数の違い、車両数の違い、車両の型番の違い、指定席・自由席の違いなどをご紹介しました。
目的地や混雑具合に応じて、どの新幹線を選ぶか楽しいですよね。