古くて価値があるものを指すことばとして「アンティーク」や「ヴィンテージ」があります。
この2つの違いについて、よく分からないという方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、アンティークとヴィンテージの違いについて解説します!
アンティークとヴィンテージの違いは「100年経っているか」
アンティークとヴィンテージの違いとしては「作られてから100年以上経過しているか」という定義の差があります。
アンティークは100年以上経った製品、ヴィンテージは30年以上100年未満の製品を指します。
アンティーク=製造より100年以上経った上質なもの
アンティークは製造されてから100年以上経った上質なもの、という定義があります。
アンティークの定義ができたのは産業革命が世界中に広がったころ。
機械生産により大量生産が可能になる前に、手仕事によりつくられた貴重な製品の定義としてアンティークという概念が生まれました。
1934年、アメリカの通商関税法でアンティークに関する記述があり、これによりアンティークの定義が固まったともいえます。
ヴィンテージ=製造より30年以上100年未満の上質なもの
ヴィンテージはアンティークのように明確な定義があるわけではありませんが、主に「約50年前」の上質な製品の事を指します。
1950年代~1970年代の特徴的なデザインの古着や服飾品を指すことが多いのですが、もともとは年代物のワインでヴィンテージという言葉が使われていました。
「上質」でなければジャンク品?
アンティークもヴィンテージも、年数にかかわらず「上質なもの」というキーワードが重要です。
上質でなければ「ジャンク品」「ユーズド品」と呼ばれることも。
アンティークは家具、ヴィンテージは古着?
アンティークが使われるジャンルとしては「工芸品」「美術品」「手工芸品」と言われていて、現代では「家具」でアンティークという言葉が使われることが多いですね。
対するヴィンテージは「デニム」「ジュエリー」「ワイン」などでよく使われる言葉で、比較的消耗が早い製品に使われるようなイメージです。