建物を「お直しする」という意味で使われるリフォーム。
最近、住宅関係ではリフォームのほかに”リノベーション”という言葉も登場してきました。
なんだかリノベーションのほうがかっこいい響き?でも何が違うんだろう?
という方のためにリフォームとリノベーションの違いについて解説します。
リフォームとリノベーションはどう違う?
リフォーム、リノベーション、というのはどちらも建物を「工事しなおす」という意味があります。
ですが、仕上がりや工期、工事費に大きな差が付いてくるんです。
リフォーム=元の状態に戻す、リノベーション=元の状態より性能を良くする
リフォームとは、建物を「修復する」という意味合いが強く、壊れた部分や弱い部分を「元の状態にもどす」工事です。
対するリノベーションは「革新」「刷新」という意味が付加された修復作業のこと。
元の建物よりも機能的に優れた状態にお直しすることをリノベーションと言います。
工事費はリフォーム<リノベーションの傾向にある
リフォームとリノベーションでは、一般的にはリノベーションの方が工事費が高いです。
というのも、リノベーションでは「設計費」が工事費に追加されることが多く、相場では20%ほども高くなります。
工期もリフォーム<リノベーションの傾向にある
元の状態よりも性能をよくするため、リノベーションの方が工期もかかる傾向にあります。
リフォームでは建物の1部分だけを修復することも多いですが、リノベーションは「仮住まい」が必要になる事も少なくありません。
リノベーション=フルリフォームという意味で使われることも
日本の住宅工事では「リノベーション」「リフォーム」のほかに「フルリフォーム」という言葉もあります。
このうち「リノベーション」と「フルリフォーム」はほぼ同じ意味合いで使われることが多いです。
施工会社により呼び方が変わってくるので、打ち合わせの時によく確認しておきましょう。
リフォームとリニューアルはどう違う?
リフォーム、リノベーションと似た言葉に「リニューアル」という言葉もありますね。
リニューアルはどちらかというと、リノベーションに近い言葉です。
現状を回復したうえで、元の性能よりもより良い性能を持たせる場合にリニューアルと言います。