北海道では、鶏のから揚げをザンギと呼びます。
北海道のソウルフードであるザンギは、日本全国で楽しめるようになりましたね。
でもザンギって普通のから揚げと何が違うのでしょうか?
ザンギと唐揚げの違いを、カンタンに分かりやすく解説します。
ザンギと唐揚げってどう違う?
ザンギと唐揚げの違いは
- 具材の大きさ
- 味付けの濃さ
- 衣の厚さ
の3つです。
ザンギは鶏を”ぶつ切り”くらい大きめに切り、しっかり下味をつけて、衣も分厚くつけるのがスタンダード。
対する唐揚げは、一口サイズの具材に軽く下味をつけ、衣は揚げる直前にはたいて薄めに揚げることが多いです。
味付けは家庭やお店により異なりますが、ザンギと「鶏のから揚げ」であれば調味料はほとんど同じの味付けとなります。
ザンギとは?ザンギの定義
ザンギとは、北海道発祥の「鶏のから揚げ」です。元祖は骨付きのぶつ切り肉が使われていたこともあり、サイズは一口では到底食べられない大き目のものが多いです。
「ザンギ」は一般的な鶏の唐揚と比べ味付けが濃いのが特徴。揚げる前に鶏肉を醤油ベースの甘辛いタレに漬けこんでつくられる。骨付き「ザンギ」と骨なし「ザンギ」の2種類あるが、道内では骨なし「ザンギ」を取り扱う店舗の方が多い。
参考:農林水産省
「ザンギ」は、昭和30年ごろに釧路市の末広歓楽街に店を構えていた鶏料理店が、鶏一羽をぶつ切りにして唐揚げにしたのがはじまりといわれている。
衣は唐揚げに比べると厚めで、下味を付けつつ粉も一緒に混ぜ込んだり、卵を衣に加えたりして「ぽってり感」を出してから揚げるレシピが多いです。
唐揚げとは?唐揚げの具材に決まりはない
対する唐揚げは「具材に小麦粉や片栗粉をまぶして揚げたもの」という定義です。
ザンギによく似た鶏のから揚げや、豚のから揚げ、海鮮(たこ・カレイ)のから揚げなど、何を揚げるかの決まりはありません。
鶏のから揚げだけで見ると、ザンギと味付けはほぼ同じですが「揚げる前に小麦粉を軽くはたいてから揚げる」のがスタンダード。
ザンギに比べると味も衣も薄めに仕上がることが多いです。
また味付けにも決まりがないので、ニンニクがあってもなくてもOKですし、カレー味や梅味なんていうレシピでも問題ありません。
ザンギとフライドチキンはどう違う?
ちなみに、ザンギや鶏のから揚げに似た料理で「フライドチキン」が思い浮かんだ人も多いのでは?
どちらも骨付き肉を使い、分厚い小麦粉の衣をつけてサクッと揚げた料理となります。
そんなフライドチキンとザンギの違いですが
- ザンギは醬油ベース、フライドチキンはスパイスベース
- ザンギは「肉に下味」、フライドチキンは「衣に味付け」
という2つの違いがよく挙げられます。
フライドチキンは発祥が欧米なので、基本的に醤油はあまり使われません。
オールスパイスやガーリックパウダーなどを混ぜた衣を鶏肉に付けて揚げます。
ザンギと唐揚げ・それぞれのオススメレシピ
ザンギのスタンダードなレシピは以下の通りです。
鶏肉のサイズが大きめなので、生焼けに注意して調理しましょう。
ネットでは「ザンギのたれ」や「ザンギの衣」も販売されているので、本場の味を手軽に楽しみたい人はぜひ。
対する唐揚げは、鶏はもちろん豚や魚介類で作るのもオススメです。