妊活や体調管理のために「基礎体温を測りましょう」と言われても、家にある普通の体温計じゃダメなの?と疑問に思う方も多いはず。
実は、婦人体温計と普通の体温計には測定方法・精度・使い方に大きな違いがあります。
本記事では、どちらを使うべきか・選ぶポイント・おすすめ機種までわかりやすく解説します。

婦人体温計と普通の体温計の違い【結論は3つ】

婦人体温計が普通の体温計と違うのは以下の3つの点。
- 表示される目盛りがより細かい
- 「舌下」で測る
- 測る時間が長い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①目盛の細かさ|婦人用は0.01℃単位で変化を見逃さない
成人女性は1か月のうち「高温期」と「低温期」の二つの時期に体温が分かれます。
低温期とは月経が始まってから排卵が起こるまでの時期のこと。そして高温期とは排卵後、黄体ホルモンが分泌されることから体温が上昇している時期のことをいいます(中略)高温期が短かったりする場合、低温期と高温期の2相にわかれない場合、グラフの線がバラバラの場合などは生理不順を含め体にどこか異常がないかを探る目安ともなります
参考:はなおかレディースクリニック
その差は0.3~0.5度。普通の体温計だと、グラフにしづらい変化です。
なので婦人体温計は0.01℃単位(36.65℃、34.33℃など)で表示できるようになっています。
②測定する場所|口の中(舌下)で測るから形状も違う
基礎体温は舌の下で測ります。
なので、最近の婦人体温計は舌下で測りやすい形状になっているケースがほとんど。
わきの下で図りやすいのはペンのような細長い形ですが、口に入れて測るなら「コロンと丸い形」の方が持ちやすくて安定しますね。

③測定時間|実測式だから時間は長いが精度が高い
今、日本の体温計の主流は「予測式」で、10秒、20秒で体温が測れます。
測り始めて数秒の体温の変化で、最終的な体温を予測するというもの。
婦人体温計は予測式だと正確な体温が測れないという事で、普通の体温計よりも測る時間が長くなっている事が一般的です。
婦人体温計が必要な理由【基礎体温はグラフで見る】
なぜ0.01℃の差が重要なの?
基礎体温は、女性の体のリズムを知る大切な指標です。
排卵前後のわずかな体温差(0.3~0.5℃)を正確に捉えるには、0.01℃単位で測れる婦人体温計が必要です。
この微細な差が、妊活や体調管理において重要です。
普通の体温計ではグラフが荒くなってしまう
一般的な体温計は0.1℃単位での表示が多いため、基礎体温の細かな変化をグラフにすると、ギザギザとした見づらい線になってしまいます。
これでは高温期・低温期の違いがはっきりせず、体調の変化を把握しにくくなります。
おすすめの婦人体温計

婦人体温計のなかでも、急速にシェアを伸ばしているのがTDK。

妊活や女性の体調管理に役立つアプリ「ルナルナ」に連動していて、毎朝体温を測るだけでカンタンに体調が管理できます。
精度や品質に定評があるのは、普通の体温計でもおなじみのオムロン。

この商品は婦人体温計であるにも関わらず10秒の予測方式で基礎体温を測れます。
忙しい人にもぴったりですね。
よくある質問Q&A
普通の体温計でも代用できる?
一見似ているようでも、婦人体温計は0.01℃単位で測れるため、基礎体温の微妙な変化を正確に把握できます。
普通の体温計ではグラフ化しても体温変動が分かりづらく、代用には不向きです。
朝のどのタイミングで測るのが正解?
起床直後、体を動かす前にベッドの中で測るのがベストです。
少しでも活動してしまうと体温が上がってしまい、正しい基礎体温が測れません。
妊活以外でも使う意味はある?
基礎体温の変化は、生理周期の乱れやホルモンバランスの不調にも関係しています。
妊活中でなくても、自分の体調を把握するセルフケアの手段として役立ちます。
まとめ|婦人体温計は「見えない体調」を知るツール
婦人体温計は、妊活だけでなく、日々の体調管理にも活用できる大切なアイテムです。
正確なデータをもとに自分のリズムを把握すれば、体の変化にも早く気づけるようになります。
毎朝の小さな習慣が、健康維持や将来への備えにつながります。