スーパーの粉コーナーに行くと、小麦粉(薄力粉、中力粉、強力粉)のほかに、てんぷら粉やお好み焼き粉、ホットケーキミックスなどたくさんの”粉”がありますね。
天ぷらを作りたい場合は「てんぷら粉」を買えばいいのですが、全部使いきれるか不安になった方もいるのでは?
てんぷら粉と小麦粉に違いがないのであれば、てんぷら粉を買わずに済むかも…という事で、てんぷら粉と小麦粉の違いや「代用可能か」について調べてみました!
小麦粉とてんぷら粉の違い
まずは、小麦粉とてんぷら粉の違いを表にしてみました!!
項目 | 小麦粉 | てんぷら粉 |
---|---|---|
原材料 | 小麦粉 | 小麦粉、コーンスターチ、卵粉、ベーキングパウダー |
ねばり気 | もったりと粘る | サラサラ |
衣の仕上がり | ふわふわ | カラッと |
食感の持続力 | 短時間でへたりやすい | 揚げたて食感が続きやすい |
てんぷら粉は90%ほどが薄力粉で、それにコーンスターチや卵粉が加えられています。
水を加えると発泡する「ベーキングパウダー」が配合されていることで、揚げている途中にふんわり空気を含んでよりサクサク食感に仕上がります。
てんぷら粉は「グルテン」が形成されないように配合されている
天ぷらの衣で天敵なのがグルテン、小麦粉の「もちもち」「粘り」といった食感を出してくれる成分です。
グルテンは小麦のたんぱく質の一種で、薄力粉<中力粉<強力粉の順に多くなります。
てんぷらの衣でグルテンが多くなると、衣が分厚くなり油をたくさん吸う、サクサクした食感にならない、など美味しくない天ぷらに…
一方のてんぷら粉はグルテンの少ない薄力粉をベースに、グルテンのないコーンスターチ、衣にボリューム感を加える卵粉が配合されていて「誰でもサクッと天ぷらが揚げられる」という商品です。
小麦粉で美味しい天ぷらを作るコツは?
もちろんてんぷら粉がない場合、小麦粉(薄力粉)で天ぷらを作ることは可能。
上記が天ぷら衣の基本レシピで、卵の変わりにマヨネーズを混ぜるレシピも手軽で人気。
ほかに、薄力粉の代わりに「片栗粉」を使うレシピもあります。
てんぷら粉を使わず天ぷらを作るときのコツ
もしも小麦粉だけで天ぷらを作るなら、衣を作るときにグルテンをなるべく形成させないのが美味しく揚がる秘訣となります。
温度が低いとグルテンが形成されないので、小麦粉を水で溶くときは「冷水」「氷水」で溶くようにすると良いですよ。
また、ベーキングパウダーや炭酸水、ビールなど「衣に空気を含ませる」材料を入れるのもGood。
カラっと感をプラスしたいなら、米粉やコーンスターチを混ぜるのもオススメです。
参考:米粉と薄力粉はどう違う?カロリーや向いているレシピを紹介
てんぷら粉は小麦粉のレシピに代用できる?
てんぷら粉=天ぷら専用と思われがちですが、実はてんぷら粉もほかの料理に代用できるんです。
同じベーキングパウダー入りで作る「ホットケーキ」「お好み焼き」、ピザや蒸しパンも作れます。
また、他におすすめなのが「シチューやグラタンのとろみ付け」です。
ベーキングパウダーとコーンスターチが配合されているおかげで、薄力粉のみの時よりも滑らかなホワイトソースが出来上がると人気。
てんぷら粉の消費にお困りの方は、参考にしてみてくださいね。