紫で肉厚、ツヤツヤした夏野菜といえば何を思い浮かべますか?
「なす」
「なすび」
この2つに別れるかと思います!
なす、なすび、同じ野菜でどうして呼び方が異なるのでしょうか?
「なす」「なすび」は呼び方が違うだけ!どう違う?
「なす」も「なすび」も同じ野菜。
ただ呼び方が違うだけなんです。
まずは、なすとなすびの由来の違いや、地域性についてみていきましょう。
なす=関東、なすび=関西で呼ばれることが多い
地域でいえば「なす」は関東で呼ばれることが多く「なすび」は関西で呼ばれる事が多いです。
標準語=東京周辺で使われている言語なので、スーパーのポップやレシピサイトなどでは「なす」が使われていますね。
筆者は関西在住ですが、会話では「なすび」を使う事が多いものの、街では「なす」をよく見かける気がします。
なすとなすびの由来の違い
もともとナスが日本で栽培され始めたのは奈良時代。
中国から伝わったナスは「夏に実をつける=夏実=なすび」「中が(な)酸っぱい(す)実(び)」など諸説理由がありますが、関西では古くから「なすび」と呼ばれています。
一方関東では、徳川家康がナスを関東地方で普及させるために「成す」と韻を踏んで広めたという説が有力です。
そのため今でも関東では「なす」という呼び方が一般的です。
なすとなすび、正式名称はどっち?
なす、なすび、どちらも正式名称ではありますが、学術名では「ナス科ナス属のナス」と書かれます。
なす・なすびの代表的な品種
ナス、なすびにはたくさんの種類があります。
日本全国でよくみられるナスの種類について簡単に解説します。
千両なす
千両なすは、なすの中でも特に人気のある品種です。
果実の形は長円形で、皮は紫色をしています。
肉厚でジューシーな味わいが特徴であり、炒め物や煮物に適しています。
長なす
長なすは、その名の通り長い形状が特徴の品種です。
果実の皮は紫色で、肉厚で柔らかい食感があります。
煮物や揚げ物、焼き物によく使われることが多く、日本料理でよく見かける品種です。
米なす
米なすは、なすの中でも小ぶりな品種です。
果実の形は丸く、皮は紫色をしています。食感はしっかりとしており、風味も豊かです。
煮物や漬物に適しており、特に保存性に優れているため、長期間保存することができます。
丸なす
丸なすは、なすの中でも丸い形状が特徴の品種です。
果実の皮は紫色で、肉厚でジューシーな味わいがあります。
炒め物や煮物、揚げ物に適しており、多くの料理で使われることがあります。
小なす
小なすは、なすの中でも小さいサイズが特徴の品種です。
果実の形は細長く、皮は紫色をしています。
肉厚で柔らかい食感があり、煮物や炒め物、揚げ物に適しています。
また、小さいサイズなので、一人分の料理にぴったりです。