ヨーグルトやサプリでよく目にする「乳酸菌」「ビフィズス菌」。
どちらも腸内で良いはたらきをする菌だ、というイメージは湧きますが、具体的にどう違うかご存じですか?
この記事では、乳酸菌とビフィズス菌の違いについて分かりやすく解説します。
乳酸菌とビフィズス菌の3つの違い
乳酸菌とビフィズス菌の違いは以下の3つです。
- ヒトの大腸の善玉菌はほとんどが「ビフィズス菌」
- 通常、ヨーグルトにはビフィズス菌は含まれていない
- ビフィズス菌は体内で「酢酸」を生み出す
それぞれ詳しく解説しますね。
違い①大腸の善玉菌のほとんどが「ビフィズス菌」
ヒトの大腸には善玉菌と悪玉菌がありますが、善玉菌の99.9%がビフィズス菌で残りの0.1%が乳酸菌なんです。
ビフィズス菌は赤ちゃんの時がピークで、年齢とともに減少していきます。
違い②ヨーグルトには通常ビフィズス菌は入っていない
普通のヨーグルトは乳酸菌のサーモフィラス菌とブルガリア菌で発酵しますが、ビフィズス菌入りヨーグルトにはさらにビフィズス菌も加えて発酵しています。
参考:森永乳業
上記のとおり、通常ヨーグルトを作る過程でビフィズス菌は必要ありません。
というのもビフィズス菌は酸素に弱く、醗酵させるのが難しいからです。
ビフィズス菌入りの食品は、並々ならぬ企業努力のおかげなんですね。
違い③ビフィズス菌は「酢酸」を生み出す
乳酸菌は、その名の通り発酵の過程で「乳酸(酸っぱい味のもと)」を生み出します。
対してビフィズス菌は、乳酸と酢酸という物質を生み出します。
タンサ(短鎖)脂肪酸のなかでも、特に酢酸には悪玉菌を退治する殺菌作用や、増殖を抑える静菌作用があります。
参考:江崎グリコ
という事で、酢酸を生み出せるビフィズス菌の方が、より体全体に良い影響を与えられると考えられています。
ヨーグルトはビフィズス菌入りの方がいいの?
「生きたまま腸に届く」ビフィズス菌なら言う事なし!
直接腸内フローラに作用させられるので、腸内環境に良い影響を与えられます。
ビフィズス菌が配合されていても、そのビフィズス菌が胃で死んでしまうなら「ビフィズス菌なし」のヨーグルトと効果はあまり変わりません。
ただし全く効果がないかというと、そうでもありません。
乳酸菌は生きていなくても、発酵生産物や菌体内外の諸成分に抗腫瘍性、血圧降下作用、血清コレステロール低下作用などの健康効果のあることがわかっています。
参考:https://www.j-milk.jp/knowledge/food-safety/uwasa10.html
「死菌」と呼ばれる善玉菌の死骸でも、腸内で良い働きをしてくれるんですね。
生きたビフィズス菌を摂るのにおすすめの商品は?
「生きたまま腸に届く」ビフィズス菌と言えば、森永乳業のビヒダスシリーズがトップシェア。
ヨーグルトのビヒダスはもちろん、2粒で150億個のビフィズス菌が摂れるサプリメントも大人気です。
年齢とともに減少するビフィズス菌をこまめに補いつつ、健康で美しい毎日を目指しましょう!