ヘアケア商品のコーナーには、天然由来100%のヘアオイルがたくさん並んでいます。
最近は椿油をはじめ、あんず油やゆず油など、日本の植物を使ったヘアオイルが大人気。
ですが、それぞれの違いってよく分からないですよね。
この記事では、ヘアケアに特に人気の「あんず油」「ゆず油」の違いを解説していきます。
ゆず油とあんず油の違い5つ
ゆず油とあんず油で大きな違いは以下の5つ。
- 純度
- オレイン酸の割合
- 仕上がりの軽さ
- 香り
- 頭皮や髪への効果
それぞれ詳しく解説していきます。
違い①純度が違う
あんず油は多くのメーカーで「100%あんず種子油」の商品なのに対し、ゆず油は「ベースオイル+ゆず種子油+ゆず果皮油」である事が多いです。
ゆず油の主要メーカーであるウテナのゆず油は、ベースオイルがコメヌカ油です。
違い②オレイン酸の量が違う
あんず油とゆず油の成分で大きく違うのが「オレイン酸」の割合です。
オレイン酸は人間の皮脂に含まれる成分で、多いほど重めのオイルに感じられます。
あんず油のオレイン酸は58%、ゆず種子油のオレイン酸は37%です。
ちなみに、ウテナのゆず油のベースオイルであるコメヌカ油は、オレイン酸の割合は42%です。
違い③仕上がりの軽さが違う
オレイン酸の違いから、使ったときの軽さが違います。
あんず油の方がしっとり、ゆず油の方がさらっと感じられるでしょう。
違い④香りが違う
原料の違いから、もちろん香りも違ってきます。
あんずは「杏仁豆腐」に似た甘めの香り、ゆずは言わずもがな爽やかな柑橘系の香りです。
香水のように残るわけではなく、どちらも使用後すぐに気にならなくなるレベルです。
違い⑤髪や頭皮に与える効果
あんず油の主な効果は「保湿効果」で、髪やお肌をしっとりさせる効果が高いオイルとなります。
対するゆず油は、保湿効果のほかに「整肌効果」といって、頭皮やお肌の炎症を和らげる効果が期待できるオイルとなります。
というワケで、髪のぱさつきや広がりを押さえたい人は「あんず油」、オイルで肌荒れや頭皮が荒れやすい人は「ゆず油」を選ぶと満足しやすそうですね。
ヘアオイルとして使うなら、ゆず油とあんず油どっちがいい?
ゆず油とあんず油の違いを見てきましたが、どちらも100%天然でヘアオイルとして優秀な商品です。
選び方の基準を挙げるとすると、
- 乾燥肌の人はあんず油、脂性肌はゆず油
- しっとりが好きな人はあんず油、軽い仕上がりが好きな人はゆず油
- 髪の保湿ならあんず油、頭皮ケアにも使いたいならゆず油
といったところ。
肌質や仕上がりの好みに応じて、選んでみてくださいね。