顔に塗る「美容オイル」で人気のホホバオイルとスクワランオイル。
コスメの成分表示でもよく見かける2つのオイルですが、正直どう違うのか分からない人も多いのでは?
そこでこの記事では、ホホバオイルとスクワランオイルがどう違うかを徹底解説していきます。
ホホバオイルとスクワランオイルの違い3つ
ホホバオイルとスクワランオイルは、主に3つの違いが挙げられます。
- 原料
- オレイン酸の量
- 人間の皮脂に「似ている」か「含まれている」か
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ホホバオイルの原料は「ホホバ」、スクワランオイルの原料は「サメ肝油」
ホホバオイルは、その名の通り「ホホバという植物の種」から採れるオイルの事です。
ホホバという植物はアメリカ~メキシコにかけて広がるソノラ砂漠が原産で、もともとはネイティブアメリカンが皮膚の治療に用いていました。
対するスクワランオイルは、サメ肝油から採れる「スクワレン」に水素を添加して安定させたものです。
現在も主流はサメが原料のスクワランオイルですが、最近は無印良品などで「オリーブオイル由来のスクワランオイル」など植物由来の商品も出てきました。
オレイン酸の量はホホバオイル>スクワランオイル
美容オイルで気にしてほしいのが「オレイン酸の量」です。
オレイン酸とは、人間の皮脂にも含まれる「しっとり感を与える」成分なのですが、オレイン酸が多すぎるとニキビや肌荒れの原因にもなります。
美容オイルで代表的なオイルのオレイン酸の割合を挙げると
- 椿油 85%
- オリーブオイル 75%
- アルガンオイル 43%
- ホホバオイル 12%
- ココナッツオイル 6%
- スクワランオイル 0%
どちらも美容オイルの中ではオイレン酸が少なく、どんな肌質の人でも使いやすいオイルにはなります。
が、脂性肌や敏感肌の人はスクワランオイルを選んだ方が肌トラブルのリスクが少ないでしょう。
ホホバオイルは「皮脂に近い成分」、スクワランオイルは「皮脂に含まれる成分」
ホホバオイルは「自然界で最も皮脂に近いオイル」と言われています。
オレイン酸やリノール酸などの割合がもっとも皮脂に近いので、肌馴染みが良いことで人気です。
対するスクワランオイルは「皮脂中に存在する成分」です。
私たちの皮脂にあるスクワランは加齢によって減少していくので、エイジングケアが目的の人に人気です。
顔に塗るならホホバオイル?スクワランオイル?
顔に塗るオイルとして選ぶなら、スクワランオイルの方がおすすめです。
比較的肌トラブルになりにくく、スキンケアの最初にも最後にも使えます。
べたつきも少ないので、朝のメイク前にも使いやすいのはスクワランオイルです。
ボディに塗るならホホバオイル?スクワランオイル?
ボディには、コスパのいいホホバオイルの方が向いています。
スクワランオイルはエイジングケアに良いのですが、高純度のものだと値が張るのでボディ全体に塗るにはコスパが悪いです。
マッサージなどにも使いたいなら、大容量のホホバオイルを選びましょう。
髪に塗るならホホバオイル?スクワランオイル?
最後に髪の毛ですが、こちらもコスパを考えるとホホバオイルに軍配が上がります。
仕上がりは、ややホホバオイルのほうがしっとり、スクワランは自然にまとまる感じ。
ツヤはホホバの方が出やすいですが、寝る前に付けるとニキビになる人はスクワランオイルに変えてみましょう。